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【知っておきたい】税務署の異動時期と税務調査のタイミング

  • 執筆者の写真: oda
    oda
  • 6月22日
  • 読了時間: 3分

こんにちは、税理士の小田です。


今回は、税務署の“異動時期”と“税務調査”について、ちょっとした裏話も交えながらお話ししてみようと思います。


税務調査と聞くと、なんとなく構えてしまう方も多いかもしれませんが、「ああ、そんな流れなんだな」と知っておくだけでも、少し気が楽になるものです。


税務署の異動時期っていつ?


まず、税務署の職員さんにも“異動”があります。これは一般の企業と同じで、多くは【毎年7月10日前後】がそのタイミングです。


この時期になると、税務署内で人の入れ替えがあり、新しい担当者が配属されます。異動後は引き継ぎなどもあり、すぐに税務調査にバリバリ動くというよりは、少し落ち着いた雰囲気になります。


「税務調査のシーズン」ってあるの?


あります。というか、あると言われています。


実は税務調査が比較的活発になるのは、9月~11月頃です。これは、7月の異動後に新体制で動き出すタイミングと重なるためです。


もちろん年中調査がないわけではありませんが、9月以降は税務署内でも「本格始動」の時期とされているようです。

一方で、年末~年明け(12月~2月)は調査の件数もやや落ち着く傾向があります。


税務署はどうやって調査対象を選んでいるの?


調査対象の選定方法は公表されていませんが、よく言われるポイントをいくつかご紹介します。


  • 売上の変動が大きい

  • 役員報酬や交際費が高い

  • 申告内容に不自然な点がある

  • 業種的に現金商売が多い

  • 同業他社と比べて利益率が極端に高い or 低い


などが、調査の“きっかけ”になることが多いようです。


調査に選ばれたらどうする?


税務署から事前に電話などで連絡が来るのが一般的です(いわゆる「事前通知」)。

慌てず、まずは税理士に相談してください。対応のポイントや、どんな資料を準備すべきか、一緒に整理しましょう。


調査の現場では、**「正直に、落ち着いて、丁寧に」**が基本。

実は、対応の印象が調査官の評価に大きく影響することもあります。


最後に:税務調査は「見られている」のではなく「確認されている」


税務調査というと、「見つからないように…」という視点になりがちですが、

本来の目的は「正しく申告されているかの確認」です。


しっかり帳簿を整え、日々の処理を丁寧にしていれば、必要以上に恐れることはありません。


まとめ


  • 税務署の異動時期は毎年7月頃

  • 調査が本格化するのは9月~11月

  • 不自然な申告や業種特性が調査のきっかけに

  • 税理士と連携して冷静に対応を


税務署も、税理士も、事業者さんも、最終的には「正しく申告して、適切に納税してもらう」ために動いています。


何か気になることがあれば、早めにご相談ください!

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